貪欲
彼に抱かれた後に、右の二の腕に赤く内出血の痕が残っていました。
どうやってついたのか、分からないんだけど
なんだか痕が残っていた事がうれしくて。
毎日お洋服を捲って眺めては、彼の事を想いました。
日に日に色が変わって、消えてしまう様子が切なくて。
「あーぁ…なくなっちゃった」って、悲しい顔で腕を眺めるわたしです。笑
わたしの唇に、性器に、子宮の奥に。
わたしの身体全部で彼の体液を吸収したい。
記憶の底にも沁みわたって、彼に全てを支配されたい。
彼を求めるわたしは、とても欲張りで貪欲なのです。